他人のことは決して分からない

大往生という言葉がありますね。天命を全うして安らかに死ぬこと。高齢の人が老衰や自然死のように亡くなることとあります。

そういう意味だということは知っていましたが、最近この言葉を聞いてなんだかあまりいい気持ちがしないなと感じたのです。

身内の人たちが使うのでしたらいいのですが、何も知るはずのない他人が何を知ったかぶりしてそんなことを言うのだろうと。

もちろん何の悪気もなく、高齢で平和に亡くなっていったんだなくらいの気持ちで言っているのはわかるのですが。

私たちは知らないはずの他人のことをあれこれまるで知っているかのように言うことが多いのではないでしょうか?

あの人は幸せだなとか、あの人はきっと不幸に違いない等々。私はマインドの理解を通して、そんなことは決して分からないと気づくことができました。

逆に一つだけはっきりしていることもあります。それは、どんなマインドも満たされることはないと言うことです。

逆説的かもしれませんが、これだけは明確なのです。なぜなら、マインドは満たされてしまったら、もたないからですね。

他人に対するそれ以外の一切のことは、決して計り知れないのだと言うことを、よくよく理解しておくことが大切なのでしょうね。

なぜならその方が自分自身のマインドが穏やかなままでいられるのですから。