自我の三つの層

長い間、自分自身の自我やその他たくさんの人々の自我を見つめてきて、色々理解できたことがあるのです。

例えば、私たち人間は最も表面的なレベルでは、より幸せになりたいと願っています。これに異論がある人はいないでしょう。

ところがその表皮を剥いでしまえば、そのすぐ下の層では安心したいという願いがごってり詰まっているのです。

私の言葉で言えば自己防衛ということになりますが、とにかく不安をできるだけ安心に変えたいと願っている部分ですね。

この二つの層だけでも実は互いに矛盾するものなのです。なぜなら、安心を得ようとすれば必ず、そこには自己犠牲が付きまといます。

つまり不自然な生き方をしたり、自由を奪われた毎日を生きることになったりして、幸せとはとても言えない状態になるのです。

この二つの層だけでも互いに矛盾する困った状態なのですが、実はその奥にはまた違う自我の本音が隠されているのです。

それが本当の本当の自我の目的なのですが、それは自我が消滅しないようにするということです。これに気づいている人は少ないかもしれません。

この部分は目的を達成するためには、自分が幸せだろうが不幸だろうがそんなことにはお構いなしなのです。

どれほど不幸になろうと、どれほど不安に苛まれようと、とにかく自我として存続できればいいという究極の原動力があるのです。

この三つの層の全てをしっかり理解し、それを総合的に見守ることで自我から距離を取ることができるようになるのですね。