物語から目覚める

いついかなる時でも、意識を自分に向けていることがどれだけ大切で本質的なことかを忘れずにいる必要があります。

もしもそのことを忘れて、外側で起きていることばかりに注意が向いてしまうなら、あっという間に物語の中へと放り込まれることになるのです。

そうなると私たちは無意識状態へと転落して、夢の中にいるのとそう変わらないような時間を過ごすことになってしまいます。

夢の中では、やらなければならないことがあったり、困った状態からどう抜け出そうかと考えていたり、とにかく物語に翻弄され続けるのです。

ところが不意に夢から醒めると、自分を取り戻すことになって、夢の物語から離れることができるのです。

これと似たようなことを毎日の中でも実践することです。注意が外へと向くことで早速人生物語の中へと入っていきます。

物語の中(思考)でグルグル無駄な時間を繰り返したとしても、ある時ふと自分を思い出して意識を内側へと向けること、つまり目を覚ますことができればいいのです。

そうやって現実という物語から抜けて、夢から覚めた時のような開放感と安心感を得ることができるようになるのです。

これをライフワークにしてしまうことです。この繰り返しは、少しずつではあっても人生物語との距離を大きくしていってくれます。

最終的には、人生物語で何が起きたか何をしたかではなくて、どれだけ物語という3次元で起きていることから解放されたかだけが本質となるのですね。

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