素粒子の不思議な振る舞い

私が子供の頃は、どんな物質も原子からできていて、その原子は更に中心にある原子核とその周りをグルグル回る電子とでできていると習ったのです。

子供心に何となく太陽系に似ているなあなんて思ったのを覚えています。物理学が進歩した今でも、その原子モデルは決して間違ったものとはなっていません。

けれども、原子よりもさらに小さな素粒子を扱う量子力学の世界では、原子核の周りを電子は回っていないのです。

電子は原子核の周りを覆う靄(もや)のような姿のモデルとして現されているのです。この違いは決定的です。

なぜその二つのモデルがあるのかというと、電子は観測された時にだけ粒子となって原子核の周囲のどこかに位置することになるのです。

観測されない電子は、波動として原子核の周囲に、ある確率として存在するということです。これが素粒子の特徴なのです。

これは電子に限らず、その他の全ての素粒子にも当てはまる不思議な振る舞いなのです。この世界の全てが素粒子からできているのですから、次のことが言えるのです。

つまり、誰かに観測されて初めてこの世界は確定するということ。観測されずにいる間は単に波動として存在するだけなのです。

また最近の実験によって、人が念じることで素粒子の振る舞いに変化が起きるということも実証されています。これは本当に驚くべきことです。

このブログで時々話題にしている引き寄せやエネルギーの法則のようなものも、その一部であれ量子力学の分野で今後証明される日が来るかも知れませんね。