希望と防衛を捨てる?

あなたも私も誰もがみな、個人としてまとまりのある一人として生き続けています。その仕組みを知りたいとは思いませんか?

もう察しがつくと思いますが、それをやっているのが自我なのですね。自我が作られたことで、人まとまりの自分でいられるのです。

では自我はどのようにして自分をまとめあげ続けているのか?それには、二つの要素があると思っています。

一つは希望です。過去や現在がどんなであろうと、未来や未来の自分への期待がある限り、ひとまとまりの自分として進んでいこうとできるのです。

だから自我にとっては、希望を持ち続けることは死活問題なのです。だからこの社会では、明るい未来への希望を持つことは良いことだとされているのです。

明確な希望を持っている人の方が、積極的でポジティブで明るい人として映るのですが、その奥には明確な理由があったのです。

そしてもう一つ、自我がまとまっているために用いている要素は、防衛なのです。防衛することはバラバラではできません。

あなたが敵国と戦おうとすれば、そばにいる日本人と団結することになるのと同じです。戦えばまとまるのです。

結論を言うと、苦悩を作り出している自我から解放されたいと思うのなら、希望と防衛から離れることです。どちらも捨てがたいことこの上ないですがね。