終わりがないのは真実のみ

桃太郎や一寸法師のような昔ばなしの終わりに、「いつまでも幸せに暮らしましたとさ…」というのが出てきたりしますね。

物事には必ず終わりが来るということを知っているのに、いつまでも…と言って、都合のいいことは永遠に続くことを願っているということです。

都合の悪いことはすぐに終わって欲しくて、都合のいいことはいつまでも続いて欲しいということですが、この欲望が苦しみを生むのです。

これが執着を作り出す元凶なのです。過去に体験した都合のいい物事を、未来にもやってきて欲しいと期待するのです。

さらには、過去はダメだったけれど未来には期待できる、というのもありますが、そうやって過去と未来を行ったり来たりするのです。

それが思考の使われ方のほとんどなのです。1日にたとえ1分でもいいので、過去と未来のない体験を自分にさせてあげることです。

そしてそのフレーバーをしっかり身につけるのです。必要なときには、いつでもそれを蘇らせることができれば、生きてる感触が変わってくるのです。

過去から未来へと進んでいると感じるのは思考が作り出した幻覚です。その幻覚を物語と呼ぶのです。

真実はどこへも流れていくわけではなく、ずっとここに在るのです。それはたとえ宇宙がなくなったとしても変わらないことです。

その永遠性こそが真実なのですね。

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