どんなことでも起こり得る

事実は小説よりも奇なり、という言葉があるように、この世界では起こり得ることはなんだって起こるのです。可能性がゼロでない限りは、どれほど可能性が小さいとしてもです。

そのぶんだけ時間を長く取ることによって、いずれは起きるということです。コップの水の中に、インクを一滴垂らすと、あっという間にインクは水に溶けていきますね。

そして水の色は、インクで薄まった一定の色になるはずです。けれども、時間軸を長くすれば、例えばいずれは上半分が真水で、下半分だけがインクと水の混ざった色になることだってあるのです。

どれだけあなたが大好きな彼氏のことを信じているとしても、彼の気持ちがあなたから離れていくこともあり得るということ。その可能性を否定してしまうと、悲劇が起きるのです。

私たちには、自分に都合のいいように物事を期待する習性がありますね。そして当然のこと、その期待が大きければそれだけ裏切られたときのショックも大きくなるのです。

期待すれば、いつかは裏切られます。そしてその反対に、期待しないでいられるなら、裏切られる可能性はゼロになるのです。なぜなら、裏切られるのは期待に対してだからです。

だから、もしも裏切られたくないと思うなら、期待しないことです。物事は、それが起きるように起きるのです。変な日本語ですが、起きることはコントロールできないということ。

この理解が深くなれば、期待することのバカバカしさにも気づけるようになるはずです。期待がなければ、あなたは真の自由を手にすることになるのです。