真の宗教とは…

現在世界中に、何百種類とも言われるくらいの多くの宗教があると言われていますね。誰もが知っている超有名な宗教もあれば、それほど知られていないものもあるでしょう。

私のところにセッションに来られるクライアントさんにおいても、親がずっと宗教に嵌っていたケースとか、あるいはご本人が何等かの宗教に入信している場合など、さまざまです。

そしてその宗教がらみのお話しを聞いていて、それがご自身の本当の支えになっていたり、人生を豊かにする方向に助けてもらえているということがとても少ないのです。

その逆に、気づかぬうちにご本人の癒しを妨害していることの方が圧倒的に多いという事実があるのです。私の個人的な考えですが、宗教とは宗教団体のことではありません。

本当の宗教とはまったくもって個人的なものだということです。もしもあなたが、何等かの宗教と関連のある人生を送っているのでしたら、次の点を点検してみて欲しいのです。

あなたが属している宗教、あるいは宗教団体があなたの社会での生き方やルール、それは具体的にはどのように他人と接していくべきかということについての教えがあるのなら、それは要注意です。

それは言葉を変えれば倫理や道徳の範疇ですね。どのようにして、この社会の中で他人と間違いを犯すことなく関係していけばいいのかということです。

それは宗教の本質とは全く違います。本当の宗教とは、あなたがあなた自身とどのように間違うことなく付き合っていくことができるかという点についてのものなのです。

だから個人的なものだと言ったのです。他人がそこに入って来る余地はありません。物事の善悪や正不正などを話題にするなら、その宗教は真理から逸脱していると思って間違いありません。

控えめに言っても、宗教がらみの何らかのトラウマを抱えているクライアントさんの場合は、癒すのにとても時間と労力が必要になるということを経験から知りました。

あらゆる教えをできる限り手放していくことこそが、真の宗教のあるべき姿なのです。