自分に対して徹底的に正直でいる

自分に対して正直でいるという、こんな当たり前なことがなかなかできないのが、私たち人間の本性かもしれません。

自分の心の奥からの声に正直に耳を傾ける、あるいは自分に対して正直にものを言う、どんな自分であってもそのままを見てあげること。

誰かに甘えたいと思っている未熟な自分、誰かを打ち負かして勝ち誇りたい自分、人を見下して安心したい自分、貪欲に自分本位に生きようとする自分。

些細なことに傷ついてしまう情けない自分、他人のことを思いやる気持ちができない薄情な自分、いつも寝ていたい怠け者の自分。

数え上げたら全くきりがありません。上記したことはすべて私自身に当てはまることですが、そんな自分を丸ごと受け止めてあげればいいだけです。

自分に正直になるとは、ただ本当のことを言えばいいということではありません。訴えたい気持ちを真正面から見てあげると、隠されていた本音を吐露することになるのです。

それは訴えることではなくて、独り言をいうようなニュアンスです。誰かに聞いて欲しい気持ちを充分受け止めてあげれば、告白のように正直な言葉が出てくるのです。

そのとき初めて、心を開くことができます。どこまでも徹底的に正直でいることができるなら、私たちはただそれだけで苦しみから解放されるはずです。

なぜなら、苦悩の根源とは自分に対して不正直になったり、隠し事をすることだからですね。正直な気持ちで自分と一緒にいる時間を作ってみることをお勧めします。