注意を内側に向ける練習

今年に入ってひと月たった当たりから、自分の本質について意識を向けるようになったのですが、それでも本気でそれをやりだしたのは夏ごろだったと記憶しています。

なぜ、すぐに本気になることができないでいたのかというと、その理由は3.11が起きたことによって、意識がそちらにばかり向くことになったからです。

そこでいやというほど、社会や非常に現実的な部分にばかり目を向かせることになりました。それは、私にとっては必要なことだったのかもしれません。

というのも、自分の本質に意識を向けるということが、現実的に生きることとは真逆の生き方のように思えたからなのです。

2月ごろ、あまりにも衝撃的に自己の本質を見るということに出会ってしまい、意識が現実から乖離してしまいそうになったのです。

そのために、できるだけ現実方向へと一旦意識を向けざるを得ないような事態がやってきてくれて、半年近くも見かけ上の遠回りをしたということなのかもしれません。

でもそれを充分に経験できたおかげで、そのあとはしっかりと腰を据えて、本気になって自己の本質へと意識を向ける練習を始めることができたのです。

初めのうちは、どれだけ頑張って意識を内側に向け続けようとしても、あっという間に外側へと注意が戻されてしまいました。

そのために、いろいろな小道具を手に入れたり製作したりして、徐々に注意を内側に向け続ける生活に馴染んでいくことができたのです。

勿論今でも初心者の域を脱してはいないと感じていますので、これは今後もずっと続けて練習していくことがやはり大切なことだと思うのです。

ただ、それでも少しずつではあるのですが、それなりの効果というものも出だしてくれていて、それはとても嬉しいし、それがまた練習のための励みにもなるのです。

最近は、誰かと対面しているときが一番練習の効果を感じられるのです。いかに、自己の本当の意識がここにないかを感じながら会話をすることを心がけています。

なおかつ、相手の本当の意識もそこにはないということを感じつつ、そしてその場全体を包含するものとしての自己に注目し続けるという練習をやっています。

この練習では、常に意識を今に在りつづけることができるということです。過去や未来から開放されることで、余分な想念からも自由になるのです。

是非みなさんにもこの練習を実践していただきたいと思っています。

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