ストーカーのような親

ストーカー行為を繰り返す人の気持ちって、何だか気持ち悪いし分からない、と思われるかもしれませんが、実はそれほど複雑でも特殊でもないのです。

要するに現実を受け容れることを嫌って、自分に都合のいいように考えるというマインドの働きに過ぎません。ごく一般的な自己防衛の一つですね。

ただそれが度を越えてしまうと、ストーカーのような行動をするようになるということです。誰だって好きな人から嫌いと言われたくはないわけです。

そんなときに、相手の気持ちを無視して、自分はこれだけ好きなのだからという部分だけを取り上げて、まるで相手には気持ちがないかのように扱うことができるのです。

当然対等な人間関係を築くことはできなくなってしまいます。相手の気持ちを無視するのですから、相手をまるでモノのように扱うということです。

これは最も醜いマインドの状態と言えますね。けれども、実は多くの病んだマインドを持った親が、それと同じようなことを自分の子供に対して繰り返していることは、あまり知られていないかもしれません。

子供を溺愛する、あるいは子供のことが心配過ぎて過保護、過干渉になったりして、我が子をまるで自分の所有物のように扱う親は沢山いるのです。

子供は幼いので、いろいろしてくれる親が自分を愛してくれていると錯覚しますが、いずれはその化けの皮が剥がれることになるはずです。

なぜなら、子供自身の気持ちが全くないがしろにされているということに、気づくことになってしまうからです。そういう親に限って、子供が自分から独立して離れていこうとすると、力づくで妨害してきたりするのです。

結局、あなたのためなんだからという決め台詞を言いつつ、本当は子供の幸せなどこれっぽっちも考えてはいないのです。親自身が安心できればいいのです。

もしも、自分はそのような親に育てられたかもしれないという自覚があるなら、一刻も早く親から離れる必要がありますよ。