私たち人間は、独りでは生きていけないようにできているので、他者とのコミュニケーションは必要不可欠なものですね。
そのコミュニケーションの中心となるもの、それが言語だと思われています。言葉によって、双方の言いたいことが互いに交わされるのです。
クライアントさんとのセッションについても、言葉がとても大きな役割を担っているのは間違いない事実です。
けれども、言葉だけではコミュニケーションのより大切な部分が欠落してしまうということも一方では言えるのです。
ごくまれではあるのですが、遠方のクライアントさんのご希望で電話セッションをするのですが、そのときにはいつも以上に疲労してしまいます。
それはきっと、こちらの伝えたいことがうまく伝わっているかとか、クライアントさんの真意は何なのかに注意を傾けることでエネルギーを消費するからだと思うのです。
コミュニケーションというと言語、つまり思考(マインド)が中心だと思いがちですが、実は私たちは知らずにハートを多く使っているのです。
だからこそ、言葉以外の相手の雰囲気、表情、態度、身体の動かし方、その他のすべての情報を直接交換し合うことで良好なコミュニケーションができるのです。
だからハートを使わないコミュニケーションというのは、単なる情報伝達に終始することになってしまうのです。
親と子、監督と選手、どんな間柄であれ対等で気持ちいいコミュニケーションをするためには、ハートをしっかり開く必要があるということですね。