幼い頃に絵本などを読んだりして、沢山の昔話を知るようになりますね。そういった物語というのは、ある程度のパターンがあるのです。
何か問題が起きて、それを頑張って解決したあかつきには、「いつまでも幸せに暮らしたとさ…」みたいな終わり方。
何かを達成したら、きっと満ち足りた人生になるという教えがあるのですね。親や先生、そして社会からもそのように言われるのです。
だから目標を設定してそれを達成することができたら、自分だって必ず幸せになれると信じてしまっても当然なのです。
ところが現実はそうではありません。満足するのはほんの一瞬のことであって、すぐにまた別の目標、別の問題が起きてその達成、その解決にとりかかるわけです。
人生はその繰り返しに過ぎません。桃太郎が無事鬼退治をしたからといって、その後の人生がずっと幸せになるということはないのです。
これがマインドのからくりなのです。マインドの仕組みを知ればそのことが明らかとなります。
真に満たされるためには、ノーマインドの状態、どんな目標もなくただ自然に生きるようになることが必要なのです。
これは頑張って何かを達成することとは、根本的に異なることなのです。マインドが作った物語の中にいる限り、幸不幸が繰り返されるということですね。