私が思うに子供と大人の違いというのは、大人は大人の体裁をまとった子供だということです。
大人へと成長したマインドには、子供の部分が沢山しかも色濃く残っているのです。つまり、誰のマインドであれ中身は所詮子供なのです。
それをどうにかこうにかごまかしながら、大人として見てもらえるように日々頑張っているというわけです。
そのことに気づいている人は幸運かもしれません。なぜなら、自分だけでなく他人のマインドの子供の部分にも気づいていれば、人との関わりの中で比較的動じないでいられるからです。
所詮は子供のマインドのなせる技だと思えば、いろいろなことを大目に見ることもできるし、自分のこともあまり責めずに済むのです。
ところで、マインドの中に残っている子供の部分ですが、実は1つではなく大雑把に言って2つの部分に分けられるのです。
1つは、子供らしい無邪気な部分、そしてもう1つは子供っぽい未熟で病んだ部分です。後者を一般にインナーチャイルドと呼びます。
私たちのマインドは、幼い頃から生まれながらの無邪気な部分と、病んだ部分に分裂してしまうのです。もちろん悪影響を及ぼすのは後者ですね。
大切なことは、どちらの子供の部分にも同じように気づいてあげること。マインドを癒していくというのは、隠されてきた無邪気な部分を解放してあげること。
そして、病んだ部分を小さくしていくことです。つまり、前者と後者のバランスが逆になっていくということなのですね。