子供の頃、大人たちから「友達とは仲良くしなさい」と教えられたという人は多いのではないでしょうか?
私自身も明確な記憶はないものの、何となくそんなニュアンスのことを言われたような感覚が残っています。
けれども、自分にとって相手と仲良くしようとしたり、親切にしようとするときというのは、決まって大して親しくない相手のときでした。
つまり親しい友達といるときというのは、意識的に仲良くしようとする必要がなかったということで、これは当たり前のことですね。
元々仲がいいわけですから。ということは、大人たちが教えていたことというのは、人と争ってはいけないということだったのでしょうね。
でもそれはなぜなのでしょう?きっと、子供が喧嘩をしたりして悪い雰囲気になるのを見ているのがいやだったからなのです。
そんな大人の都合をおしつけるのではなく、子供には社会の中での一定レベルのルールを教えると同時に、それ以外は思い切り自分らしくいろと言ってあげること。
誰かと仲良しのフリなどしなくてもいいということ。喧嘩をすることも大切な学びの一つだし、誰かを嫌いという気持ちを抑圧してはいけないということですね。
いい子のフリをしているうちに、本当の自分を見失ってしまい、大切な自分の気持ちが分からなくなってしまったらそれこそ一大事です。
自分自身を尊重して生きることを子供には教えてあげたいものですね。その結果、人を尊重できるようにもなるのですから。