私たちは育っていく中で、家族や友人、先生そして社会などから様々なことを学習することで、大人になっていくのです。
そのときに、何が正しいことで何が正しくないことか、あるいは何が価値があって何が価値がないかといった感覚も身につけていくのです。
理屈で教わったことよりも、こうした感覚で身につけたことは、相当にがっしりとマインドの奥深くへ入ってしまうため、それを覆すのは骨の折れることです。
けれども、外側から入ってきたものをそのままに信じてしまうのではなく、一度は冷静に見つめ直して、気に入ったものだけを再度自分のものにすればいいのです。
さもなければ、誰かの受け売りのままに人生を終えてしまうことになってしまいます。それでは自分の人生を生きたことにはならないのです。
たとえば、何もせずにブラブラしていたら時間がもったいないし、何かの役に立つこともできずにいることになり、それは価値のない生き方だという感覚。
こうした感覚は誰にでもあるのですが、これだってなぜそうなのかを洗い直す必要があるのです。
時間がもったいないという考えは、瞑想状態に入って思考が止まる体験の中で時間というものがそもそも思考の作り物だと気づいてしまえば、あっという間に消えてしまうでしょう。
そして何もせずにいることに罪悪感を覚えることも減っていくはずです。自分のマインドが持っているこうした傾向に気づいて、一度それをバラしてみることです。
きっと気持ちいいと思いますよ。そして必ずや自分を責めることも激減してしまうはずですね。