先日あるクライアントさんとのセッションの中で、ずっとエゴと意識について話し合っていたのです。
いつもそのクライアントさんとは、そういった内容で終始するのですが、そのせいなのかセッションが終わろうとしているまさにそのときに、急にこの世界の中に自分を探すことはできないということを体感したのです。
つまりこの世界の中には、自分はいないということです。ある実験をすると、自分がどこにいるのか実は分からないということに気づくのです。
なぜ分からないかといえば、それはいないからです。正確に表現すれば、無か全体だということです。
他の言い方をすると、本当の自分は向こうの世界にはいないということです。私たちは、通常自分の肉体の内側が自分の領域だと感じています。
そして肉体の外側にこの世界が広がっているというわけです。けれども、今言わんとしていることはこれとは全く異なることです。
自分の本質だけがこちらにあり、向こう側に自分(エゴ)の肉体も含めたこの世界が広がっているという感覚です。
だからこの世界の中に、本当の自分(自分の本質、つまり純粋な意識)を探すことはできなかったということです。
エゴとして生きている自分を、いつも向こう側の世界に所属する奴だと思って、優しく見守ることができると更に距離ができるようになるのでしょうね。