先日自分の生まれ育った場所に行ってみて、子供のころに歩いた道や景色などを懐かしく思い出しました。実は今暮らしているところから意外に近いのですが、滅多に戻ることもなかったのです。
昔のことを思い出しながら、タイムスリップしてあの頃の幼い自分に道で会ったら現在の自分は彼に何と話しかけたりするのだろうと想像してみました。
一番伝えたいことは、君の人生は悪くないよということ。小学生のころ、目標は隠居することだと思っていた自分にそう教えてあげたいのです。
君の希望は40代半ばにして叶ってしまったよと。形は予想しているものとはかなり違いがあるかもしれませんが、心の中は会社員を辞めたときから隠居状態なのです。
働かなくても生きていけるくらいお金持ちなわけでもないのですが、毎日生きていくために労働しなければならないという思いからは、もう開放されたからです。
彼と話したらきっと楽しいだろうなと妄想は続きます。君は自分の未来を心配する必要はないよと言って安心させてあげたいのです。
だから未来のために今の時間を犠牲にする必要はないし、毎日やりたいことを思い切りやって楽しめばいいんだよと教えてあげたいです。
テストで悪い点を取ったとしても、友達と仲たがいしたとしても、そんなことは取るに足らないことだし、自分の今を大切にすることだよと言ってあげたいのです。
55年間生きてきて本当に分かるのは、自分は守られているという事実ばかりです。それを、是非とも分かってもらいたいと強く思うのです。
自分を守ろうとする必要などまったくないし、守りたければそれでもいいし、何一つ駄目なことはないということを分かって欲しいのです。
そして、そういうことを考えていたらきっと未来の自分も今の自分と出会うことがあったら、言ってあげたいことがたくさんあるのだろうなと思うのです。
でも過去も未来もない、あるのはただ今だけ。そのことだけは変わらずにいるのだろうなと思います。