私たちはいつも苦しむことよりも楽しむこと、喜んでいるほうがいいと思っています。気の進まないことをし続けるよりも、興味のある大好きなことをしたいと思っていますね。
嫌いな人と一緒にいるよりも、好きな人といたいし、苦手なことよりも得意なことをしていたいと思っています。面白みのない仕事よりも、やりがいのある仕事をしたいとも思います。
しかし必ずしもそのように思い通りにはなっていないのが現実かもしれません。それはどうしてなのでしょうか?その理由の一つのパターンについてお話しします。
たとえば、世界中をぶらっと旅でもしたいなあと思ったとしても、女性の場合でしたら一人では危険だし、それに寂しいからという理由で実現しないかもしれません。
自分はミュージシャンになりたいと思ったとしても、そんなのでは生活していけるかどうか分からないし、きっと親も反対するに決まっていると思うと決断できなくなってしまいます。
片思いの大好きな人がいても、思い切って告白することができないのは、交際を断られてしまったらつらいという恐れが邪魔をするからですね。
本当は告白してみないと分からないのですから、せっかくのチャンスを逃してしまうことになってしまいます。こうしたことは日常的によく耳にすることです。
このようにして、私たちは喜びや楽しみなどを手に入れることを自ら放棄してしまったりするのです。それは、恐怖や不安、そして罪悪感などが邪魔をするからなのです。
結果を恐れずにやりたいことをやっていくことができたら、もっともっと満足のいく人生にしていけるはずですね。
誰かに申し訳ないとか、こんな自分では駄目だからなどという罪悪感や自己否定感などで、いつまでもやりたい仕事があるのに進めていくことをためらったりしてしまうのです。
自分の人生を思い返してみて、恐れや罪悪感に本当の喜びを邪魔されてないかどうか、チェックしてみることです。
そうして、もしも該当するようなことがあったとしたら、喜びよりも安全や安心を優先したのだと自覚することです。
こうした優先順位のつけかたが悪いということではありませんが、これはいつでも自分で変えることができるのだということを覚えておいても損はないと思います。