人には得意な分野もあれば、苦手な分野というのもありますね。それは上手くできるかどうかということとは直接的には関係ないのでしょうけれど、やはり苦手なことは上手く出来ないことが多いようです。
私は単純作業というのが苦手で、繰り返しの作業を続けているとミスを連発するようになってしまいます。きっと、間違えて休憩させようとしているのか、はたまた諦めてやめさせようとしているのかどちらかだと感じます。
事務的な作業も相当に苦手で、きちっとしたノートを残したり、誰にでも分かるような記録をとったりすることがへたです。
書類などをきれいにまとめたり、ファイリングできる人を尊敬するようなところもあります。ものを捨てるのは得意なのですが、それは整理するというレベルであって、その後の整頓はやはり得意ではないです。
誰かと協力して何かをするということが煩わしいと思っているために、とりあえず自分でやってしまおうという習性があるので、そうした苦手な作業もやることになるのです。
ですが、最近は本当に得意な人と分業することが一番いいことなんだと分かるようになってきました。それは実際には相互依存という人間関係のレベルなのだと言えます。
相互依存というのは、本質的には互いに自立している人同士の間でなされ得ることであって、依存の状態にある人には難しいことなのです。
依存状態の心が依存する相手は大抵自立の状態にある相手を選びます。ですから、この依存と自立の関係は対等な関係とは言えません。
エゴは依存から自立へと進化させようとします。しかし、自立の状態だけでは、人との関係があまりにも対立し過ぎてしまい、様々な面で問題が出てきます。
自立状態が目指す関係こそが相互依存だと言えます。対等なもの同士が互いの得意不得意をうまく補い合って足して2以上の成果を生み出すことを可能にします。
そして勿論成果だけではなく、相互に委ねあうことによってより緊密で愛が発生しやすい関係を構築することができるのです。