確かアメリカのどこかの小学校での話しだったと思うのですが、生徒たちに毎日瞑想をするように仕向けたところ、彼らの生活態度や学力にいい変化が見られるようになったらしいです。
瞑想と言ってもそれほど長い時間をかけるのではなくて、昼休みなどの時間を使って気軽にみんなで行うもののようでした。
それは当然、大人よりも概して落ち着きのない子供たちだからこそ、余計に効果が上がったのではないかと思うのです。
勿論、定着するまでにも、そして目に見えるような効果が出てくるまでにも、それなりの時間がかかったはずですが、いずれは確実に心に影響が現れるはずです。
けれども、みんなで瞑想をしようと初めに提案した教師によると、父兄の多くの人たちから猛烈に反発されたのだと言っていました。
それは、ただ「瞑想」というだけで、もう何か怪しい宗教でも始めるのではないか、子供たちが危険な洗脳をされてしまうのではないかといった、歪んだ誤解をされたのです。
それくらい、精神的なことというのは微妙な要素を含んでいるのですね。そうした父兄の反対を押し切っても、実現してしまえば結果がすべてを物語っています。
勿論、もう誰も反対などを唱える人はいなくなったのでしょう。私は大人でも瞑想が苦手という人を沢山知っています。
そういう人でも、子供のころから瞑想に慣れ親しむような生活習慣があったとしたら、きっと違っていたのではないかと思うのです。
日本は勿論のこと、世界中のすべての小中高の学校で数学や国語を勉強するのと同じように、あるいは体育の授業があるのと同様に「瞑想」を義務付けて欲しいと願います。
何もお坊さんや修行僧のように長い時間をかける必要などないのですから。瞑想をして毎日の物語から少しの時間でも離れていることができたら、国家レベルで何かが変わっていくのではないかと思っています。
それは勿論国民が国を作るからですね。国が繁栄して経済大国になるということに直接繋がることはないかもしれませんが、他の国が手本にしたいと思うような国になるのではないかと思います。