セッション中に瞑想の話題になることがたまにあるのですが、そのときに瞑想ってそもそも何なのですか?と質問されることがあります。
私なりに瞑想というときに、二種類のことを意味しているのです。この二つのことを明確にしておくと、混乱せずに済むはずです。
一つは誰もが知っていることですが、「マインドを静かにする」という意味です。無念無想などと呼んだり、雑念を払うなどの表現がありますね。
要するに、マインドの中でクルクル動き回っている思考を静かにさせるということ。これができるだけでも相当に気持ちよくなるはずです。
そしてもう一つは、「マインドから抜ける」ということ。「マインドを静かにする」という場合には、マインドの中にいることが想定されます。
それに対して、「マインドから抜ける」のですから、マインドの外側からマインドを見るということになりますね。
そして実は、この二つ目こそが真の意味での瞑想なのです。一つ目の瞑想というのも、この二つ目の状態になるための準備みたいなものなのです。
マインドがざわついて騒がしいままでマインドから離れることが難しいので、まずはマインドを静かにさせることから入るわけです。
マインドから抜けるとは、マインドとの同一化がはずれるということも意味しますね。つまり、真の瞑想とは、思考が動いているのを見ている状態です。
だから歩いていても、誰かと話しているときでも可能なのです。そしてそれこそが意識的であるということですね。