昨日のつづきです。
問題行動が起きるときには、必ずその前段でひどく抑圧された心の叫びがあるということです。何らかの理由でストレートに表現できないときに、回りくどい方法を使うのです。
その婉曲なやり方が問題行動というわけです。たとえば親に対して、本音を言うことができない女の子が、無意識的に門限を破るということもあります。
母原病などと呼ばれる一種の病気のような症状がありますが、これも問題行動として捉えることができます。
お母さんと子供の間で、心の交流がうまくできていないと、場合によっては子供にぜんそくやアトピー、中耳炎や自家中毒などの症状が出ます。
私は子供のころに自家中毒をよくやっていた記憶があります。嘔吐を繰り返すあまりに、母親が洗面器を枕元に置いておくのですが、しまいにはそれを見ただけで具合が悪くなっていました。
子供に問題行動が出たら、それは周囲の大人がその原因である、本人の抑圧について注意深く見てあげる必要があります。
大人のしでかす問題行動にも様々なものがありますが、軽めのものでしたら、本人の心の中にいる幼い子供がやっていることだと思って、やさしい気持ちで見守ってあげるといいと思います。
ちょっと複雑なものですが、相手に喜んでもらおうとして、無自覚にミスやヘマをして、自分を相手にとって見下す存在に仕立てるなどというのもあるかもしれません。
このあたりになると、さすがにどこまでが問題行動といえるのか微妙なところですが、要するに人の行動をより広い心で受け止められたらいいなということですね。