自分が求めているものって一体何なのだろう?と考えたことのない人はいないはずです。誰だって、自分の欲していることに興味を持っているからです。
自分が本当に必要としていること(もの)、心の底から望んでいること(もの)、あなたの場合それは物理的な何かですか?それとも目には見えないものでしょうか?
答えがもしも物理的な何かであった場合には、それをなぜ欲しているかと問い直せば、必ず最後は目には見えないものであると分かるはずです。
お金が欲しいのは、安心するためかもしれないし、あるいはやりたいことを実現するための資金として必要ということかもしれません。
資金が調達できて、あれこれと思い巡らせていた長年の夢が叶えば、満ち足りた心を得ることができるでしょうね。
最良のパートナーが欲しいのは、孤独や不安から開放されたいためかもしれませんし、可愛い子供を授かりたいということかもしれません。
結局、物理的な何かを求めているというのは、それを手に入れられたときの心の平安や満足感、安心感などを求めていたということです。
ところで、そうした満足感というものが永久的に持続することは決してないということを、残念ながら私たちは経験から充分に知り尽くしています。
ここまで見て来れば、私たちが本当に求めているものとは、永続するものであるということが分かります。そして、それは時間の中には決してないということも明白ですね。
あなたが本当に求めているものとは、時間を越えた「今」という真実にしかないということです。であるならば、それは今この瞬間に手に入っているものです。
そのことに気づくことこそが、本当の救いであり、それは本質の自己に気づくということに他ならないということです。