何をやっていても何もしていなくても、いついかなる時でも次のことを忘れないようにする必要があります。
それは、私たちの内面の状態を二つの軸で見るということ。一つ目は、意識的かあるいは無意識的かということ。
そしてもう一つは、思考が多い状態かあるいは思考が少ないかです。この二つの軸は直交していると思うと分かりやすいです。
中学生の頃に習ったx軸とy軸のグラフを覚えていると思いますが、それと同じようにして意識の方を例えばx軸にするなら、思考の方をy軸にするといった感じです。
そうすると、二つの直交する軸によって4つの仕切られた場ができますが、それぞれに特徴があるのです。
まず、無意識的で思考が多い状態というのは、ほとんどの多くの人々の日常的な状態だと思って間違いありません。
社会で働いている人や、勉強を頑張っている人などはこの状態である可能性が高いと思います。思考というのは、人を無意識に持っていく力があるようです。
次に、無意識的で思考が少ない状態というのは、赤ちゃんや幼児の頃の無邪気な様子を思い出せばいいのです。大人でも、ぼーっとしている状態が当てはまります。
そして三つ目は、意識的であって思考が多い状態になるのですが、しっかりと意識的でありつつ思考過多の状態というのは原理的にはありません。
最後は、意識的であって思考が少ない状態ですが、この状態であり続けることができたら人生が大きく変わってしまうはずです。
自我から離れて、自分の本質の感覚が明確になってくるからです。以上の4つの内面の状態を理解しつつ、まずはその時々の自分の状態を知ることです。
そして少しずつでも、最後の状態、つまり意識的で思考がないという状態に持っていけるよう練習することですね。