中道を生きる

初めに真ん中があって、そこから振り子が揺れるように左右に動きが現れて、その揺れがこの二元性の世界を形作っているのです。

もしもまた揺れが止まって最初の真ん中の位置で止まるなら、そこが非二元の世界なのです。サイドに揺れている時には、必ず対極があって両者はペアです。

明暗、昼夜、善悪、正不正、左右、遠近、高低、美醜、このように具体的に見ればこの世界の二元性を再認識できますね。

そして左右の揺れが最大限になった時、つまりは両極端の状態になった時には当然のごとく、最も人が病んでいる状態です。

極端に我慢する、極端に怠ける、極端に敏感、極端に鈍感、極端な快楽主義、極端な禁欲主義、こういった極端さはマインドを蝕むのです。

マインドを癒していくということは、極端に大きく振れている振り子の振り幅を少しずつ小さくしていくことなのです。

そして、できるなら真ん中に近づくくらいの状態で生活すること。これこそが、ブッダが提唱していた中道なのですね。