最近このブログに度々登場している私の母親のことですが、ちょっと驚くようなことがありました。
とにかく家にいる時には、何もすることがないので、起きていようが寝ていようが不安の攻撃を受けるらしいのです。
特に寝て起きた直後は、もう夢の中の状態が継続してしまうのです。そしてその夢はことごとく潜在意識の中に巣食っている「不安」が題材となっているのです。
どれほどこちらが安心してもらいたいと願って、あれやこれやを提案したり言って聴かせたところで、ほとんど効き目はないのです。
不安を煽るネタが次から次へと無限に出てくるので、なんでも不安の材料にしてしまうんだねと声をかけたところ、突如不安製造機の親分が現れたのです。
そして一言、「生きている限り不安があるんだ!」。普段の穏やかな感じとは大分違ってちょっと怖い感じのするキャラクターでした。
思わず、不安の張本人の本音が出たなと思ったのですが、それも一瞬だけでその後すぐにいつもの穏やかな母親に戻りました。
初めて直にその存在を見ることができました。やっぱりいるんですね、黒幕が。その存在が、不安を操って日々を生きる糧として使っているということです。
自我の正体が見えた気がした体験でした。