自我の自己存続の仕組み

このブログを読んでくださっている方であれば気づいてくださっていると思うのですが、ブログの文章中に一番頻出する単語はきっと「自我」でしょうね。

それはセラピストになって以来ずっと、私の探究対象が自我だったことを物語っているとも言えます。自我のことをより深く理解したくて、常にそれを見つめて来ました。

自我の仕組みはシンプルと言えばそうなのですが、それは非常に巧妙な仕掛けでできているのです。一度でっち上げられてしまうと、滅多なことでは崩壊しないのです。

例えばこれまで多くのチャレンジャーたちが、自我からの解放を目指して、難行苦行に明け暮れてきたのですが、その努力こそが自我を強固にしてしまうといった一面があるのです。

だからこそ覚醒して光明を得ることがほとんど不可能なことになってしまうのです。あるいは自我に付いてまわる「不安」も自我の継続に一役かっているのです。

自我の土台は「分離」という思考でできています。そのため「不安」が消えることはありません。そしてその不安と戦い続けることで、生き続けられるのです。

つまりはそれが自我の自己存続のメカニズムなのです。誰の創作なのかは知りませんが、これが如何に巧妙なものかを思い知らされるようになりました。

存続するために、自分以外に全く何も必要としないのですから、まったく驚くべきことです。なぜこんな芸当ができるのか?それは元々実在しないものだからですね。