この世界の根本原理は、始まったものは必ず終わるというものです。これこそが最大の救いだと思うのです。
生まれてしまったものは、いずれは死ぬことになるのです。その生と死の間にさまざまなことが起きるのです。
けれども、生と死の間に何が起きようとも、それが何だというのでしょうか?根本原理によって、全てが灰と化すのですから。
歴史に名を刻みたいという欲望がある人もいるかもしれませんが、それは根本原理を理解していないことを意味します。
死によって無に帰するのに、何かが残ると思っているのですから。歴史というのは、あなたが生と死の間で活躍しているときにのみ意味を持つものです。
始まるというのは、夢が始まるということであり、終わるというのも夢が終わるということです。
その間でどんな夢の内容であれ、目覚めて夢が終わってしまえば、その夢にこだわることはありません。
こうした感覚が自然に身につけば、こだわりや執着、欲望などがより小さくなって、悠々と生きていくことができるでしょうね。