執着と理解は反比例する

一般論としても執着は良くない、ということは分かっているのですが、それでもマインドというのはすぐに執着してしまう傾向が強いのです。

執着というのは、しがみつきのことなので、執着の対象に対する距離がゼロになってしまうのです。

密着して距離がゼロになってしまうと、それを見守ることができなくなってしまうのです。悪くすれば同化してしまうこともあり得ます。

見るためにはある程度の距離が必要だからです。そして対象を理解するということは、距離を置いて見ることが必須なのですね。

結果として、執着してしまうと理解することができなくなるということになるのです。「執着大=理解小」ということ。執着と理解は反比例するということです。

マインドというのは、不安から執着心を起こして、物事を深く理解することを妨げるようにするのです。

私たちの誰もが自分自身の内面を深く理解できずにいるのは、自分自身に強く執着しているからだと言えるのです。

意識的であろうとすることは、自分の内面を見ようとすることであり、その結果マインドとの距離ができて、理解を深めることに繋がるわけですね。