子供の頃のことですが、何で自分は自分なんだろう?という不思議な疑問を持っていましたね。
言葉ではその感覚を正確に伝えることは無理だと思って、一人で密かに思っていたのですが、成長するにつれてそれを考えることも無くなっていきました。
あの頃の感覚を今思い返してみると、自分が自分である必要性がどこかにあるのだろうかというような感じです。
生まれてこなくてもいいし、自分じゃなくて別の誰かであったとしてもいいわけで、そこがしっくりこなかったのです。
明日はまたこの自分をやるのだろうか?あるいは全く別の誰かをやることになるのだろうか?といった変な考えもありました。
成長するにつれて、この世界により馴染んでくるようになったため、あの感覚も薄れてしまい、己自身のことよりも周囲のことに関心が移っていったのでしょう。
今の自分なら、あの頃の自分に伝えて納得させてあげられるかなと思って、考えてみました。きっとこんな感じなら理解してもらえるかなと…。
「君が感じている不可解な感覚というのは、たった一つの大きな間違いからやってきているんだよ。それは、個人としての自分という存在は思考によってでっち上げられたものだということ。君という個人は存在しないんだ!本当の君は誰でもないし、本当はこの宇宙に遍在している意識なんだよ。今すぐに分からなくても、いずれは理解できるようになるから楽しみにしていてね。」
実際に過去に戻って子供の自分に伝えている情景をイメージしていたら、それ以外にもたくさんのことを教えてあげたくなりましたね。