子供を持つ親とか、あるいは子供を教育する先生などは、子供に対してできるだけ正しいことを教えようとする傾向にあります。
正しいことを教えるのですから何が悪いの?何も悪くないし当然のことと思われがちですが、そうでもないのです。
人生の先輩が子供たちに教えてあげなければならないことは、実は正しいことに殊更の価値を見出す必要はないということです。
自我にとって正しさというのは、防衛のツールとして重宝するものであるだけで、だからこそそれにしがみつこうとしてしまうのです。
正しさを身にまとっていれば、周囲から否定される恐れは減るし、いい評価をもらえるために、大切なものだと考えるのです。
幼い頃に強い力で正しさを押し付けられた子供は、自分のあるがままの姿がその正しさの枠の中に入っていないことに気づいて、自己否定するようになるかもしれません。
それはとても残念なことですし、大きな勘違いでもあるのです。私たち人間は正しさの中に収まりきれないくらいに自由なのです。
正しさよりも絶対的に自由であることの方が大切だと気づくこと。そして自由よりも大切なことは、自分が楽しんでいることです。
楽しいこと、自然であること、自由であること、こう言ったことはどれも正しさよりも圧倒的に大事なのです。
こうしたことを子供たちに教えてあげることは、大人の役割でもあると思います。そして、大人になったときに、正しさを優先して生きているなら、勇気を持って自らそれを変えていくことですね。
大人がこどもに教え伝えていくだけでなく、世間を相手にしていない、こどもみたいな自分にもしてあげたらいいんですね。
長いこと、正しさを盾にして生きてきたので、ほうり捨てるのは怖いです。
でも、やってみます。
勇気がカギですね。