真理と正しさの違い

学校の先生というのは、教え子たちに少しでも真っ当な人間になって貰いたくて、正しさを教えてしまうものですね。

勿論親も同じかも知れません。ただ正しさというのは、人間のマインドが生み出した概念なので、人の数だけ正しさの種類があるのです。

それを一方的に教えられたら、それは押し付けられたと感じるでしょうね。もしも自由に考える子供がいたら、その大人を卑下するはずです。

子供たちに対して、大人ができることがあるとすると、正しさは自分で考えて答えを出すべきものと教えるはずなのです。

それを理解させてあげるのが大人の役割でしょうね。さらに言えば、正しさに執着するのは危険です。

なぜなら、正しさをまとうことで防衛することになるからです。そうなると、自分の正しさと相容れない人を裁くようになるはずです。

それよりももっと大切なのは真理です。真理は教えることも伝えることもできません。

真理はマインドとは無関係に存在するので、一人ひとりがその内奥に入って行くことで見い出すものです。

先生からも親からも、他の誰からも教えてはもらえません。だからこそ唯一無二の価値あるものなのですね。