昨日のブログでは、私たちのマインドは分裂しているということを書きました。その分裂とは、横方向の分裂のことでした。
右に行きたいと言えば、左に行きたいというのがいるし、仕事をしなければと思えば、遊びたいというのがいるという具合です。
けれども、分裂の有り様としてはもう一つあるのです。それはある意味で縦方向の分裂とでも言えるのです。
つまり、イメージとして上下に分裂しているのです。上側というのは、日常的に自覚できている部分を指します。
表面意識とか、顕在意識と呼んだりしますが、この呼び方は意識という言葉を使っているので誤解を生じやすいですね。
正確に言えば、自覚されているマインドの部分ということです。一方で下側にあるのは、隠されているマインドの部分。
一般的には潜在意識とか無意識と呼ばれています。これらも意識という言葉を使っているので、やはり意味を間違えやすいと思っています。
私たちは自分に都合の悪い出来事の記憶や、それにまつわる感情(記憶)を見ないようにする習慣を持っています。
要するに、忘れてしまいたい記憶を無かったことにしようとする、防衛の仕組みをマインドは持っているということです。
この縦方向の分裂は、横方向の分裂よりもよほど厄介なものです。なぜなら、隠された部分を知らずに生きているからです。
そのくせ、その隠された部分の影響を非常に強く受け取ってしまうからです。やはり、マインドというのは病んでいるとしか言いようがないですね。
ちなみに、覚醒してしまった人は縦方向も横方向もどちらも分裂が消えてしまいます。マインドが落ちてしまった状態になるということですね。