家の族と書いて家族と読むのですが、改めてこの「族」という言葉が自分はあまり好きではないと気づきました。
親族とか一族、あるいは貴族や豪族なんてのもありますが、ずっと族という漢字を見ていると、今この瞬間完全にゲシュタルト崩壊が起きています。
現代においては、ただ族というと暴走族を連想してしまうかもしれません。なぜ「族」という言葉が苦手なのか、少し考えてみました。
すると、俺たちは特別なんだぞ!というようなニュアンスが浮かんできました。これって、異教を徹底的に否定する宗教争いにも共通するものです。
この特別さが大事というのは、自我の特徴なのですね。自我は特別さが何よりも大好物なのです。
自分一人でも特別さが欲しいのですが、それが難しいと知ると、誰かと結託してみんなで「俺たち特別」を作り出すのです。
自分は特別だし、自分の家族も特別。自分の血族や自分が属している組織も特別になってしまうのですね。
それに比べて、ただ身近な人をゆる〜く応援するというのは、余裕があって良いなと思います。