人生において最大でありかつ唯一の秘密は、「私」はいないということです。あまりのことに、多くの人は全く受け入れようとはしないものです。
人生とはこの私がいて成り立っているものなのですから。私がさまざまな経験をして、場合によっては成長していずれは死んでいくものだと信じているのです。
だからその中心人物である私がいないなんてことは、もしもそれが真実だとしたら、これ以上衝撃的なことは他にないでしょうね。
誰にとっても私が大事なはずなのに、自分以外の誰かのことばかりを気にして生きている人が沢山います。
そうやって外側のことにばかり気を取られていたら、最大の神秘である私はいないということに、気づくはずもありません。
というよりも、気づきたくないがために、ずっと外側ばかりを観ているのだとも言えるかもしれません。
どれほど外側を見続けたとしても、真実を見出すことは不可能なのです。科学というのは、外側の世界の観察に頼っているものなので、真理を極めることはできません。
一度でも内側の広大無辺の世界を見たなら、人は変わってしまうでしょうね。生きる基盤であった私の存在が揺らぎだすからです。
私がいたら、私が邪魔をするので真実は見ることができなくなってしまうのです。私がいない時、あなたはこの宇宙と、全存在と一体になるのでしょうね。