私たちはあまりにも外側の世界で起きることばかりに、気を取られるようになってしまっているのです。
外側で起きていることというのは、時間とともに流れる物語なのです。そのために、瞬間瞬間を見ることができなくなったのです。
だからまずは、外側に向いている注意を180度回転させて、内側に着目するという練習をすることです。
自分を物語の一部として見る習慣がついてしまっているため、自分も時間と共に生きているように思えるのです。
けれども、内側を見るようになると、そこにはどんな物語も存在しないと気づくので、時間も存在しないと気づくのです。
つまり瞬間を捉えられるようになるのです。瞬間にはどんな目的地もないし、成長や発展も改善もありません。
この感覚が自我にはとても分かりづらいのですね。自我には時間が必要なのです。時間によって自分が向かうためのスペースができるからです。
逆にこの瞬間に意識を凝縮するなら、それこそが無限の広がりを持つ真実の感覚だと気づくようになるはずです。