この宇宙のすべては、無から立ち上がって来た現象だと言えます。初めから無が在り、その背景からやってきては去っていくもの。
それがそれ自身に気づいていない状態(無意識状態)ですべてが起きてきて、ようやく人類とともにほんの少しずつ意識が目覚めつつあるのです。
といっても、まだまだそのほとんどは無意識状態のままなのですが、それでも私たちが自分の存在に気づいたことは奇跡だと言えます。
私たちはそのプロセスの真っ只中にいて、それを実際に体験しているのでしょうね。そしてそのことに気づくことができて、本当にラッキーだと思います。
ただ残念ながら、自我の目覚めは私たちを苦悩の中へと落とし込むことになっています。この世界から戦争がなくならないのは、自我のなせる技なのです。
けれども、これは目醒めるために必要なプロセスであり、ごく一部の先駆的な人だけが覚醒してきた経緯もあるのです。
いずれは誰もが覚醒することで、壮大な目醒めのドラマが完結することになるのでしょうね。
どれほど過酷なことが起きようと、何であれ目醒めるための壮大なドラマの一部だと気づけば、そこに完全なる救いがあるということです。