子供の時にコントロールの強い親に育てられると、どうしても人の期待に応えようとする傾向が大きくなってしまうのです。
コントローラーというのは、社会の中ではパワハラとかセクハラという形で表面化しているものと基本的には同じです。
それが家庭の中で起きている、つまり家庭内パワハラというのがコントローラーの親のことです。
子供はペットではないので、初めのうちはそれなりに抵抗もするのでしょうけれど、すぐにそれが危険なことだと分かって従順になっていくのです。
その生き方が、後々親以外の他人に対しても使われるようになるため、結果として相手の期待に応えようと頑張ることになるのです。
自分が本当は何がしたいのかということよりも、期待に応えるために頑張る、無理をするという人生になってしまうため、自分の好みなどが分からなくなりがちです。
こうなってしまうと、シンプルな生き方とは正反対の複雑な人生が待っていることになります。
最終的には、自己犠牲の蓄積によって何らかの爆発、あるいは定常的な問題行動を繰り返すことになってしまうのです。
人の期待に応えようとすることの何が悪いのだ、と思うのでしたら要注意です。あなたは、誰かの期待に応えるために生まれてきたのではないのですから。