セッションをどう生かすか

私のところに来ていただいているクライアントさんのタイプを、大きく二つに分けるとすると以下のようになります。

片方は、困ったときにだけセッションのことを思い出すタイプであり、もう一方は日頃から生活の中にセッションの内容を当てはめられるタイプです。

残念ですが、どうしても前者の方が多いのは仕方のないことですね。彼らは早く癒しを進めて、もう大丈夫となったらさっさと癒しのことなど忘れていくのです。

癒しに興味があるというよりも、どちらかというとお医者さんに行って病気が治れば、そのこと自体を忘れて行くタイプです。

後者の方は、癒しの本質を理解されているので、どのようにして実生活の中で癒しを生かして行くかを考えられるのです。

どちらが有利かは明らかですが、それでもこればっかりは興味があるかどうかの問題になってしまうため、セラピストとしてはどうすることもできません。

セッションに来られない間にも、セッションの内容などを忘れてもらいたくないので、昨年出版した本を読んでもらえたらいいのにと思うのですが…。

セッションでできることは、非常に限られているのです。たかだか2時間くらいの間に、深い理解を得ることは難しいからです。

本当に大切なことは、自分の生き方を見つめる作業を実生活の中でし続けることなのです。

そこに気づいた人は、時間はかかっても必ず大きな変化を手にすることができるはずなのです。