中心人物などいない

今からほんの500年くらい前までは、誰もが地球が宇宙の中心であって、空に見える太陽にしても月も星々もみんな、地球の周りをグルグル回っていると信じていました。

ところがそういった常識に捉われずに、勇気を持って地球の方が太陽の周りをまわっているのだと自説を唱える者が現れました。

その説が科学的に認められるまでにはしばらく時間がかかりましたが、今ではそれが当たり前のようになったのですね。

これが天動説から地動説への転換です。こうした大きなパラダイムシフトというのは、世の中の常識に飲み込まれているだけでは、決してやってこないものです。

一方でもう一つ、人類全体レベルではまだ気づいていない大切なことがあるのですが、それは自分の人生の中心人物はこの私だというのは単なる思い込みだということ。

この一般常識は、地球や宇宙にまつわることではなく、この自分自身に関することなので、常識というより真実であると感じているのです。

この感覚というのはマインドの感覚であって、思考が落ちた時には消えて無くなるということにも気づいていないのです。

個々人の人生というのは、実は思考の産物であるため、そこに中心人物としての自己というものはないということです。

宇宙には中心というものがないという気づきと同じようにして、どこにも中心人物なるものはないのです。

人類の一割の人がこのことを真に気づくことができたなら、世界の様相は一変するのかもしれませんね。

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