自己同化こそ自分の根っこ

自分が自分として成立するためには、必ずその根っこに自己同化があるということに気づいている人は少ないかもしれません。

自己同化とは、自己同一視という意味合いなのですが、厳密にはこれは矛盾を含んでいます。

なぜなら、そもそもこれが自分なのだという思い込みに使う「元々の自分」というものがないからです。

ないものを何か別のものと同化するのですから、不思議としかいいようがありません。けれども、ともかく私たちはまず初めに身体と同化するのです。

そしてそのうちには、マインドとの同化を果たすようになるのです。その後はあらゆる経験との同化を日々継続していくことになるのです。

だからこそ自分という存在がどんどん大きく膨れ上がっていくのです。この状態から自己同化をはずしていくためには、相当な意識改革が必要になります。

まずは、あらゆる経験はただ経験があると理解することです。この経験をした自分がいるというふうな身勝手な解釈をやめること。

更には、身体は自分にとってとても大切な存在ではあるけれど、自分自身ではないと気づいて同化をはずすのです。

そして最後に残ったマインドとの同化については、できる限りマインドの動きを見つめ続けることでしかはずしていくことはできません。

結局最後は如何に意識的であり続けられるかにかかっているということですね。同化が外れると、一まとまりだった自分は消えてしまうはずです。

“自己同化こそ自分の根っこ” への2件の返信

  1. すごくわかり易かったです。

    理論的には理解していましたが、痛みがやってくると簡単に「同化」してしまいます。

    「これを経験した自分がいる」という勝手な解釈をやめること!

    .…………思ってました。まだまだです。ここからですね!

    ありがとうございます。理解がまとまってきました。

  2. 繰り返し繰り返し、理解を深めていくことです。腑に落ちるというところまで行けば、その理解は気づきになるのですから。それと並行して、意識的であることの実践ですね。

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