クライアントさんとのセッションをやっていて、これまでにも何度も繰り返し思うのは、心に余裕のない親に育てられることが最大の問題だということ。
親と言えども普通の人間なので、余裕があったりなかったりして当然なのですが、子供にとっては胎児の頃から幼児の頃までが、親の精神状態が最も影響する期間なのです。
その時にどんな理由にせよ、親(特に母親)の気持ちがゆったりしているのか、気ぜわしくて取りつく島がない状態なのかは、子供の生涯に多大な影響を残すことになるのです。
世間で言われている胎教が大事というのは、そういう意味では当たっているのですが、それはほんの一部に過ぎません。
子育ては生まれてからの方が大変なのですから、子育て以外のことで母親が気を病むようなことがないようにできるのが理想です。
ただし、実は母親の心に余裕がないのは、その時起きている事象によるだけでなく、母親の幼少期におけるそのまた母親の精神状態が影響しているのです。
心に余裕がない状態では、母親は十分に子供の気持ちを受け止めることができなくなってしまうのです。
母親自身が子供のこと以外の心労を抱えていたり、考え方に偏りがあったりして生きづらくなっていたり、ちゃんと子育てしなければと深刻になってしまったりすると、どうしても余裕がなくなるのです。
いっぱいいっぱいにならないためには、細かなことは考えないことにすることです。考えなければその問題は問題ではなくなるからですね。
そうすれば、やらなければならないことはそれほど多くはないと気付くはずです。子供は、自分の気持ちを聞いてもらえれば健康に育つのです。