仏陀は言う。人間は生まれながらに善い、と。悪であることを欲する者はひとりもいない–もし人が悪いとしたら、彼らは悪であるようにむりやり仕向けられたのだ。愛こそが自然であり、慈悲こそが自然であり、憐れみこそが自然だ。憎しみ、凶悪な本能は自然ではない。
by osho
生まれながらに善いということを言い換えれば、マインドがなければ善いということでもあるのです。
生まれた時にはマインドはありませんでした。だから、幼子はあれほど無邪気で無防備でいられるわけです。
ところがマインドが作られるに連れて、心理的な防衛が必要となって、それに伴ってマインドの分裂が大きくなるのです。
結局は、マインド=分裂ということになるのですが、その分裂が強ければそれだけマインドの病みが大きくなり、そこから悪が顔を覗かすことになるのです。
だから悪というのはマインドにとって必須なのですね。私たちは自分よりも悪をしでかす人を悪人と呼びますが、所詮は同じマインドの働きなのです。
だからいつもマインドがどう働いているのかを見てほしいのです。人を見るのではなく、内部で暗躍しているマインドに注意を向けるのです。
そうしたら、マインドが非活性化すればするほど、悪の色合いが薄くなり、善がそれに取って代わるようになるということに気付くはず。
単にそれだけのこと。ノーマインドが自然であり、それは善だということですね。