試してごらん。朝食を食べるときにはただ朝食を食べ、神や悪魔や金や女や男や愛など、数限りない他のことを考えてはいけない。ただ朝食を食べ、そこに在りなさい。完全にそこ、そのなかに。あちこちに出かけてはいけない。完全にその場に在りなさい。すると、心はどこにある?心は見つからない。
by osho
私たちのマインドというのは、これとかあれというように指差すことができるようなものではありません。つまり実在しないのです。
それは内面的な動きそのものなのですね。プロセスと言ってもいいかもしれません。どんなプロセスかというと、今この瞬間にいさせないようにする目的を持っているのです。
それが活性化すると、知らず知らずのうちに思考の中へと絡め取られて行くのです。思考が作る変幻自在なイメージの虜になるわけです。
そうなると、今ここにいるのに今ここにはいない状態になってしまうのです。↑うえで、「あちこちにでかける」ことになるのですね。
本当はどこへも行っていないのに、イメージの中がその時の居場所になってしまうのです。
意識というのは、今ここ、今この瞬間にだけ在るのです。だから、思考から意識へと戻るなら、完全にその場に在ることができるのです。
意識は過去にも未来にも行くことができません。過去も未来も含めて、そもそも時間というのは思考の中にのみ存在する妄想です。
マインドそのものが実在しないので、マインドは実在しないものを相手にしているのが性に合っているのですね。
逆に意識的であるとき、実在しないものは実在しないということが明白になるのです。そのとき在るのは今この瞬間だけなのです。