しばらく腰痛だったのですが、ようやく快復した感じがします。腰が痛いと本当に何もできず、何をするにも静かにソーっと体を動かす必要があるのです。
上半身を前傾した状態になるだけで、鈍い痛みがやってくるのが分かるので、それを常に気をつけているクセがついたようです。
それで分かったのですが、普段は自分の身体が今どういう状態にあるのかということに無頓着というか、無意識で生活しているということです。
腰痛のおかげで、身体をゆっくり動かすと同時に、絶えず腰の関節の曲がり具合に気づいている必要があったのですね。
これは意識的であることの練習にはもってこいだったのです。歩いているときに、右足と左足の動きに気づいている人は少ないでしょう。
ダンスの練習でもしているのなら別ですが、頭のてっぺんからつま先に至るまで、全身の動きと状態に絶えず気づいていようとすることは、とても難しいことですね。
結局人間て、苦痛があることでさまざまな気づきのチャンスをもらえるのです。苦しみや痛みは嫌いだしいやなものですが、それでも確実に気づくチャンスが一緒にやってくるのです。
そう理解するなら、苦痛もありがたいお友達として歓迎することも、少しはできるようになるかもしれませんね。