私たちが知り得るあらゆるものは、すべてが一時的なものですね。つまり、私たちには、永遠ということが本当には分からないのです。
生まれてからこれまでに目にしたどんなものであれ、いずれは消えて無くなっていくものばかりなのです。
自分が生まれ育った家も、通っていた学校も、働いていた職場も、この街も、この地球もいつかは消えて、宇宙空間そのものもいずれは無に帰すのです。
常識的には空間が消えるということを理解するのはちょっと難しいかもしれませんが、それでもいつかはなくなるのです。
ところで、決してなくならないものが一つだけあるのです。それが「無」なのです。無とはあらゆる一時的な事柄を下支えしている何かのこと。
私たちのマインドが、この「無」を理解できないがために、常に在るこの無の存在に気づくことができないのです。
もしもマインドが一時的であれその活動を停止するなら、そのときには瞬時に「無」だけが在ることに気づくはずなのです。
それこそが真実である永遠ということです。それを意識と呼んでもいいし、真の自己と呼んでもいいのです。
なんてことをどこかで感じつつ、今日もまるで夢のようにはかない1日が過ぎ去って行くのですね。