誰のマインドにも所有欲というものがありますね。あれが欲しい、これが欲しい、それさえ手に入ったらきっと幸せになるに違いないと思うのです。
欲しいものが手に入って、その所有欲が満たされると、今度は失いたくない、誰かに奪われたくないという独占欲がムクムクとあらわれてくるのです。
それが執着を生み出すというわけですね。ないものを欲しがり、あるものは失いたくない、こうしたことが私たちの不幸の原因になっているのです。
もしも誰かを好きになったなら、その好きという気持ちを抑圧せずにただ見ること、同時に所有欲が湧いてきたらそれも見ればいいのです。
その好きな人と共にいることができるようになったなら、すかさず湧いてくる独占欲をよく見てあげること。
こうしたことを意識的に継続的に繰り返すことで、執着というものが小さくなっていくはずなのです。
とにかく鍵となるのは、「見ること」なのです。見ることができるなら、所有欲であれ独占欲であれ、それらに巻き込まれてしまうことがなくなるからです。
その結果、執着に縛られなくなるなら、きっと結婚制度というものに意味がなくなっていくのではないかと思うのです。
そうなったら、昼メロで描かれるようなドロドロした人間関係も影を潜めてしまうでしょうね。家族の形態も変化するかもしれません。
家族の形がもっと別の開かれたものになったなら、従来のような閉ざされた環境で子供たちが親に洗脳されるようなこともなくなるのではないかと思うのです。