自分と、自分の前に立っている物事とのこの同一化をやめてごらん。そうすれば突然、あなたは自分がけっして病んだこともなく、空腹になったこともなく、生まれたこともなく、死にゆくこともないと分かるだろう。あなたは永遠の源泉そのもの。あなたは永遠なのだ。
by osho
同一化をやめるということは、自己の本質に気づくということです。この自分は、身体でもないし、マインドでもない。
ということは、つまり人生におけるあらゆる体験をした張本人でもなく、そこにはただ体験があっただけだということ。
痛みが小さかったり、気分の浮き沈みが小さければ、同一化は一時的とはいえ外しやすいのです。
けれども、痛みが大きかったり、ひどく落ち込んでいたり、人生と激しく戦っているときには、同一化は微動だにしなくなるのです。
もっといえば、同一化のことなどすっかり忘れて、人生に翻弄することになるのがオチなのです。
同一化をやめるための特別な手段などというものは存在しません。ただ出来る限り継続して意識的な状態を保つこと。これしかないのです。
意識的であれば思考に対しても気づいていられるので、思考との間に隙間ができて、その分だけ同一化に緩みが生じるのです。
ただし、それも一過性のものであって、継続しない限りすぐにまた元の木阿弥になってしまうのです。
努力という努力は不要なのですが、そこがまたシンプルではあるけれど、難しいのですね。