エゴの基本的なスタンスというのは、このままではダメだ!というものです。現状に甘んじることなく、先へ先へと進んでいくこと。
このような考え方、生き方が社会的にも良しとされているのです。だから、誰もが子供の頃からこのような生き方を目指そうとします。
このことにあまり疑問を感じずに、がむしゃらに前へ向かって突進していける人はある意味幸せかもしれません。
ところが、人によってはこれがどうもしっくり来ないという人もいるのです。その場合には、社会や親に対して反発してしまうかもしれません。
私の場合は、前者のふりを少ししながらも、内側がではまったくもって後者の状態でした。そのために、自分は一般的ではないと感じていたのです。
今ではそのどちらでもないという理解に至ったのですが、それは成し遂げるということに価値を見出さない生き方であるとも言えます。
本当に大切なことは、エゴの意思や努力では決して成し遂げられないということに気づいたからです。私たちができることは、準備を淡々と続けていくこと。
それは華々しくもなく、賞賛されるようなことではないのですが、深い気づきというのは向こうからやってくるのです。
ただし、それがやってきてくれたことに気づくためには、準備をしておく必要があるということ。できることはそれだけなのです。